なかなか興味深い調査結果があったので今日はそれをご紹介。
今月17日、サイバー・コミュニケーションズ(cci)が、「ソーシャルメディアが購買行動に与える影響度」についての自主調査結果を発表。(調査の詳細はコチラ)
要するに消費者が何かを買うときにどれだけソーシャルメディアが影響しているかの調査ですね。
気になる調査結果は下記の通り。
- 生活者の購買決定において集合知メディアは認知、興味喚起、比較・検討、購入の決め手、情報の共有といった全ての意識段階において従来の広告メディアと比較して特にデジタル購入時では大きな影響を与えている傾向にある。
- 生活者は目的に応じてソーシャルメディアを活発に利用し、認知から購買行動の最終地点に近いところまで集合知メディアの内容を確認し購買の意思決定を行う傾向にある。
もう少し具体的に見ていくとこういうことみたいです。
例えば、『デジタル機器購買者』の購買意思決定について。
調査対象は最近1ヵ月間にデジタル機器を購入した20~49歳の男女300人。
これらの調査対象について、認知、興味関心、比較・検討、購入の決め手、情報の発信といった意識レベルにおいてどのようなメディアが影響を与えているのかを調査。
調査結果は下記の通り。
上記のように価格.comのレビューは家電購入者に非常に大きな影響を与えています
また化粧品購買者の購入意思決定についてはこちら。
調査対象者の条件を、最近3ヵ月間に新商品の化粧品を購入した女性に絞り、調査対象者が認知から購買、情報の発信までどのように購買の意思決定を行っているのかを調査。
結果は下記の通り。
こちらも化粧品購入者については@cosmeのレビューが非常に強く影響しています
そして、料理サイト利用者に関する調査結果は下記の通り。
こちらはクックパッドで紹介されているレシピを見て、食材や料理器具の購入意向が高まる傾向があるそうです。
ということで、消費者が購買行動を起こす場合、様々なソーシャルメディアが強く影響していることがわかりますね。
こちらの調査にはありませんが、八木の場合は「食べログ」なんかが最たる例かもしれません。
最近知らないところいくと必ず食べログのレビューを見てからお店に入ります
今後もソーシャルメディアと消費者の購買行動は間違いなく、切っても切れない関係になってくることが予想されます。
そしてまとめとしてはこんなカンジ。
今後は様々なソーシャルメディアを研究して、どのような目的を持った人が、どのようなプラットフォームに滞在していて、どのようなアプローチをすると心(購買欲求)が動くのかをさらに見極めていく必要がありそうですね
<調査概要>
調査期間:2010年12月17日~2010年12月20日
調査対象者:
最近1ヵ月間にデジタル機器を購入した20~49歳の男女、300サンプル
最近3ヵ月間に新商品の化粧品を購入した20~49歳の女性、300サンプル
1週間に1回以上料理サイトを見ている20~49歳の女性、500サンプル
調査機関:株式会社クロスマーケティング
記事にして頂きありがとうございます。
投稿情報: 白井 | 2011-04-22 08:27