【WOWOW 12CAMS.CREATE YOUR RAINBOW】
クライアント:株式会社WOWOW
商品名: (レディオヘッドの来日公演独占放送)
実施期間:2008年11月~
URL:http://www.wowow.co.jp/music/radiohead/special/
キャンペーンメッセージ:「CREATE YOUR RAINBOW」
ターゲット:レディオヘッドファン(ライブに行った人も行けなかった人も)、VJをやってる人
詳細:
【CREATE YOUR RAINBOW】
イギリスのロックバンド、レディオヘッドが、「Radio head Japan Tour 2008」と題して、2008年10月に4年半ぶりの来日公演を行なった。
WOWOWは11月28日にその来日公演を独占放送するにあたって作られたつくられたキャンペーンサイト。
ライブの1曲目に演奏された「15Steps」が12台のカメラを使って色々なアングルから撮影され、ユーザーはそれらの映像を切り替え(スイッチング)しながらオリジナルのライブ映像を編集する。
各カメラごとに色が設定されており、ユーザーのスイッチした記録が各時間軸に色が付けられていく為、
ユーザーが編集を終了すると、あたかもレインボーのようにカラフルなカラーバーができあがる。
編集したムービー自体は保存できないが、
『REGISTER』ボタンで、自分のスイッチ記録(カラーバー)とメッセージをニックネームで登録することが出来る。
また、『RAINBOWS』ボタンでは他のユーザーのスイッチ記録+メッセージを表示でき、
『MOST SELECTED』ボタンで、どのアングルがそのタイミングで人気があったかを時間軸にそって表示している。
【レディオヘッドの試み】
レディオヘッドはこれまでも音楽はもちろん、その独創的なアーティストとしてのスタイルで注目されてきた。
最近では最新アルバム「In Rainbows」をネットで販売した際、ユーザー自身に購入価格を委ねたり(*)、アルバム収録曲のリミックスを一般公募してブログパーツにしたり、
ユーザー(ファン)参加型の試みに数々挑戦し話題をひきおこしてきた。
今回の企画も、レディオヘッドの意向を反映しているという。
また今回の来日公演では温暖化を防止するための法律の制定を求めるキャンペーン
<MAKE the RULE>の署名活動を展開し、6回の公演で10,065筆の署名を集め、その大きな影響力を改めて示した。
*アルバムを有料でダウンロードした人は38%、無料でダウンロードした人は62%。購入者が支払った金額は全世界で平均6ドル。
【ブログパーツ】
「REGISTER」ボタンで、自分が編集したデータの色情報とメッセージをニックネームで登録することが出来る。
また、オリジナルのカラーバーがデザインされたブログパーツを発行することができる。
【バズポイント】
・レディオヘッドのライブ映像を無料で見られ、しかも自分で編集できる!
【ネット上のコメント】
・「すごくレディオヘッドっぽい、インタラクティブな企画。」(2008年11月16日)
・「これは これは もう なんつって言いかわからんぐらいすごいっす。
映像としてもWEBとしても音楽としても すべてにおいてアートな香りを醸し出してます。
これは映像・WEBクリエーターとして、もう見逃してはいけないような気がわんさかしました。」(2008年11月16日)
【コメント】
・実際にやってみると意外と難しくて、思わず何度も挑戦してしまいました。
リアルタイムで、全てのカメラに何が映っているかを把握して、
瞬時にその時に一番良い「絵」を選べなければいけないし、
次の瞬間には違うアングルのいい場面が移っていたりして、映像ディレクターの大変さを疑似体験できます。
(これがさらに生放送だったりしたらと思うと恐ろしいです。)ちなみに世界初の技術を使用しているとのこと。
・編集したムービー自体が保存できたり、パーツから見ることができたらもっとよかったなぁと思いました。
最近のコメント